税理士の選び方
2026/04/10
はじめに
商売を始めたばかりの頃って、正直、税理士のことなんて考えてる余裕ないですよね。
開業届を出して、お客さんを集めて、見積もり作って、請求書出して、入金確認して。毎日やることが山ほどあって、「確定申告?まあ、そのときになったら考えるわ」っていう感じじゃないでしょうか。
僕自身も税理士なので、こんなことを言うのもアレなんですが、正直なところ、開業してすぐに税理士が必要かと言われると、全員がそうとは限りません。
ただ、「あ、そろそろかも」というタイミングは確実にあります。今日はそのへんの話を、できるだけ普段着のまま書いてみます。
こんなサインが出たら、そろそろかもしれません
「レシートの山が怖くなってきた」
最初のうちは、封筒にレシートを入れて月ごとに分けておけば何とかなります。でも売上が増えてくると、経費の種類も増えるし、「これ何に使ったっけ?」というレシートが出てきます。
この「レシートの山が怖い」という感覚が出てきたら、一つ目のサインです。
「消費税のことがよくわからない」
年間の売上が1,000万円を超えると、2年後から消費税の課税事業者になります。これ、知らずに超えてしまって後から焦る方がけっこう多いです。
売上が800万〜900万あたりに来たら、一度税理士に相談しておくと安心です。超えてからだと選択肢が減ることもあるので。
「本業に集中したいのに、事務作業に追われている」
美容室を経営されている方が以前おっしゃっていたのが、「夜中にレジ締めてから帳簿つけてると、何のために独立したのかわからなくなる」という言葉でした。
商売の数字を把握することは大事ですが、それに追われて本業がおろそかになるのは本末転倒です。事務作業に月10時間以上使っているなら、その時間を本業に回した方が、顧問料以上のリターンがある場合も多いです。
「税務署から何か届いた」
お尋ねや確認の書類が届くと、ドキッとしますよね。中身を見ても専門用語が多くて何を聞かれているのかわからない、ということもあります。
こういうときに「ちょっと聞ける人」がいるかいないかで、精神的な負担がまったく違います。
税理士の選び方——値段の前に確認してほしいこと
「税理士 選び方」で検索すると、だいたい「料金を比較しましょう」「実績を確認しましょう」みたいな記事が出てきます。もちろんそれも大事なんですが、個人的にはもっと手前の部分が大切だと思っています。
話しやすいかどうか
これが一番です。
税理士との付き合いは、年に1回の確定申告だけじゃなくて、日常的に「これどうしたらいい?」と聞けるかどうかで価値が変わります。
「こんな初歩的なこと聞いたら怒られるかな」と思ってしまう相手だと、結局聞かずに自分で判断して、後から問題になる。これが一番もったいないパターンです。
自分の商売の規模感に合っているか
大きな税理士法人は、大企業の複雑な税務を扱うのが得意です。逆に言えば、年商数千万の個人事業主や小さな法人にとっては、オーバースペックになることもあります。
顧問料が高いから良い税理士、安いからダメな税理士、ということではなくて、自分の商売の規模感と合っているかどうか。ここがズレると、どちらにとっても不幸です。
「ダメ」ばかり言わないか
経費の判断ひとつとっても、税理士によってスタンスはかなり違います。
何でもかんでも「これはダメです」と言う人もいれば、「これはこういうリスクがありますけど、どうしますか?」と判断材料を渡してくれる人もいます。
事業でお金を何に使うかは、基本的には経営者が判断することです。税理士の仕事は、その判断に必要な情報——特にリスクの部分——をきちんと伝えることだと、僕は思っています。
最初の相談は、気軽でいい
「税理士に相談する」というと、なんだか大ごとに感じるかもしれませんが、最初は本当に気軽でいいんです。
「今こんな状況なんですけど、税理士って必要ですかね?」くらいの温度感で全然OK。まともな税理士なら、まだ必要ないと思えば正直にそう言います。逆に「今のうちにこれだけやっておいた方がいいですよ」というアドバイスがもらえることもあります。
商売をやっていく上で、税金の話はどうしてもついて回ります。でも、そんなにビビるものでもない。わからないことはわからないでいいし、聞けば教えてくれる人はちゃんといます。
大事なのは、「困ってから探す」んじゃなくて、「困る前にちょっと聞ける相手を見つけておく」こと。それだけで、だいぶ楽になると思います。
西岡税理士事務所では、「そろそろ税理士いるかな?」という段階からのご相談を歓迎しています。まずはお気軽にお問い合わせください。