「とりあえず簿記でも」。そんな軽い動機が、人生の命綱になるとは
2026/01/24
絶望の翌朝に選んだ「蜘蛛の糸」
大阪・南森町にある西岡税理士事務所、所長の西岡です。
前回の記事で、25歳の僕が真っ白な履歴書を前に絶望し、涙した夜の話をしました。あの夜は、僕の人生における「どん底」でした。 では、どん底に落ちた人間は、次に何をするのか? 映画やドラマなら、ここで一念発起して壮大な目標を立てるのかもしれません。しかし、現実はもっと地味で、情けないものです。
今日は、僕が税理士への道を歩み始めるきっかけとなった「簿記」との出会いについてお話しします。 結論から言うと、その動機は「崇高な志」とは程遠いものでした。 「とりあえず、何か資格でもあればマシになるんじゃないか」 そんな、溺れる者が藁をもつかむような、安易で軽い選択だったのです。
今、キャリアに迷い、「何か始めなきゃ」と焦っているあなたへ。 動機なんて、不純でいいんです。最初の一歩は、軽くてもいい。そんなメッセージを込めて、当時の僕の等身大の姿をお伝えします。
本屋の資格コーナーで感じた「身の丈」
履歴書の前で泣き明かした翌日。僕は腫れぼったい目で、近所の大型書店に向かいました。 目的は「資格コーナー」です。 「何かを積み上げなきゃいけない」という強迫観念に駆られ、手っ取り早く自分を証明できる「資格」という名の免罪符を探し求めていたのです。
平日の昼間の本屋には、学生や主婦、そして僕のような「何者でもない時間」を持て余している人がちらほらといました。 煌びやかなポップが並ぶ棚を眺めます。
「公認会計士」「弁護士」「司法書士」 ……無理だ。棚の前を素通りします。今のボロボロの精神状態で、こんな難関資格に挑めるわけがない。これ以上、挫折を味わうのは御免でした。
「宅建士」「行政書士」 ……うーん、少しハードルが高い気がする。それに、具体的に何をする仕事なのかイメージが湧かない。
そんな風に、消去法で棚を見て回っていた時、ふと目に留まったのが、オレンジ色のポップが目立つ一角でした。 「日商簿記検定」
「誰でも取れる」という言葉の救い
手に取ったのは『スッキリわかる 日商簿記3級』という、イラスト多めのテキストでした。 パラパラとめくってみます。 「資産」「負債」「資本」。聞いたことはあるけれど、意味はよくわからない言葉たち。 でも、そこに書かれていたあるキャッチコピーが、当時の僕の心に強く刺さりました。
『年間数十万人が受験! ビジネスの共通言語。努力すれば誰でも合格できる!』
「誰でも合格できる」 普段なら、「そんなうまい話があるか」と斜に構えていたかもしれません。 でも、自信を完全に喪失し、「自分は社会の落ちこぼれだ」と思い込んでいた当時の僕にとって、この「誰でも」という言葉は、天からの救いのように響きました。
「これなら、俺でもいけるかもしれん」 「とりあえず、これを取れば、履歴書の『資格』欄が埋まる」
日本のビジネスマンなら誰もが知るメジャーな資格でありながら、入り口は広く開かれている。 そのハードルの低さが、傷ついた自尊心にはちょうど良かったのです。
将来税理士になりたいとか、会計の専門家になりたいとか、そんな大それた夢は1ミリもありませんでした。 ただ、「空白を埋めたい」。 その一心で、僕はそのテキストと問題集をレジに持っていきました。それが、後の人生を変える「命綱」になるとは知らずに。
完璧を目指さなくていい。まずは「とりあえず」で
もし今、あなたが「何か資格を取りたいけれど、何から始めたらいいかわからない」と悩んでいるなら。 あるいは、「税理士に興味はあるけれど、難しそうで自分には無理だ」と尻込みしているなら。
僕のこの経験を思い出してください。 スタートラインに立つ動機は、「とりあえず」で十分なんです。 「暇だから」「モテたいから」「親を見返したいから」「食いっぱぐれないため」 なんだっていい。
大切なのは、「やらない理由」を探して立ち止まるのではなく、どんなに小さな一歩でもいいから、実際に足を動かしてみることです。 僕の場合、その小さな一歩が、たまたま本屋で手に取った「簿記3級のテキスト」でした。
西岡事務所が「未経験者」を歓迎する理由
ここ大阪・南森町の西岡税理士事務所では、採用において募集要項には「日商簿記2級程度」と書くこともありますが、必須ではありません。3級でも、あるいは税理士試験受験中というステータスでも構いません。
なぜなら、僕自身が「とりあえず簿記」からスタートした人間だからです。 会計の世界は、入り口こそ地味かもしれませんが、一歩足を踏み入れれば、そこには企業の経営を支えるダイナミックなドラマが広がっています。
最初は「履歴書を埋めるため」でもいい。 でも、学び進めるうちに、きっと「もっと知りたい」「これを仕事にしたい」という欲求が芽生えてくるはずです。 その可能性の種を持っている人を、僕たちは採用したいと考えています。
あの日本屋で、震える手でテキストを掴んだ僕のように。 あなたにも、その「とりあえず」の一歩を踏み出してほしい。 その一歩が、将来的にうちの事務所のドアを叩くことに繋がるなら、これほど嬉しいことはありません。
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