【新米経営者の失敗】「ちょっと貸して、僕がやるわ」。その一言が、スタッフの成長を止めていた。
2026/02/17
期待通りにはいかない「1+1」の世界
大阪・天満橋、西岡税理士事務所の西岡です。
念願のワンルーム事務所を借り、苦労の末に迎えた最初のスタッフさん。 会計事務所未経験の方でしたが、面接での真面目な人柄に惹かれて採用を決めました。
当時の僕は、単純に考えていました。 「人が一人増えたら、仕事のスピードは2倍になるはず」 「僕が外回りをしている間に、事務作業は終わっているはず」
しかし、現実はそんなに甘くありませんでした。 新しい仕事を覚えてもらうには時間がかかります。
丁寧に教えれば教えるほど、僕の時間は削られていく。 最初のうちは、「1+1」が「2」どころか、「1.5」にも満たない、もどかしい日々が続きました。
発症!「自分でやった方が早い病」
ある日のことです。お客様から急ぎの試算表作成を依頼され、事務所はバタバタしていました。
僕は、スタッフさんに会計ソフトへの入力を任せていました。
一生懸命やってくれているのは分かるのですが、まだ不慣れなため、どうしても時間がかかります。
横目で見ていると、一つ一つの仕訳に悩んでいる様子が伝わってきます。 時計の針は容赦なく進んでいきます。僕の中の「焦り」が、ピークに達しました。
「……あー、ごめん! ちょっと貸して、僕がやるわ!」
言ってしまいました。一番言ってはいけない言葉を。
僕はスタッフさんからキーボードを奪い取るようにして、猛スピードで入力を終わらせました。 「ほら、できた。これで間に合うわ」
これが、経営者を蝕む不治の病、「自分でやった方が早い病」の発症でした。
残されたスタッフの表情
仕事を奪われた瞬間、スタッフさんが見せた、申し訳なさそうな、そして少し自信を失ったような表情。
その場は「ありがとうございます、助かります」と言ってくれましたが、僕は後になって、その表情が脳裏から離れなくなりました。
あの時、僕は目先の効率を優先するあまり、彼女から「仕事を覚える機会」と「やり遂げる達成感」を奪ってしまったのです。
彼女は決してサボっていたわけでも、能力が低いわけでもありません。
ただ、経験が浅かっただけ。 それなのに、僕は「待つ」ことができなかったのです。
「待つ」ことも仕事のうち
その日の深夜。スタッフさんが帰った後のワンルーム事務所で、僕は一人残業をしていました。
「……何やってんのやろ、俺」
高いコスト(給与や家賃)をかけて人を雇ったのに、結局、重要な仕事は全部自分で抱え込んでいる。
これでは、いつまで経っても僕は「忙しいプレイヤー」のままです。
「人が育たないのは、スタッフのせいじゃない。教える手間を惜しんで、安易な道に逃げている僕の責任だ」
そう痛感しました。 人を育てるということは、一時的に効率が落ちることを覚悟して、じっと我慢する時間が必要なのだと、身を持って知りました。
求職者の方へ:うちは「完成品」を求めません
現在の西岡税理士事務所は、当時の僕の苦い失敗から学んでいます。
だからこそ、新しく入ってくれる方に最初から完璧は求めません。 未経験の方であれば、時間がかかるのは当然です。
当時の反省があるから、今は昔より少しだけ、「待つ」ことができるようになりました。
(もちろん、内心は「早く戦力になってくれー!」と焦ることもありますが、それは僕の心の中にしまっておきます笑)
うちはまだ発展途上の事務所です。完璧な教育制度があるわけではありません。 でも、「あなたの成長を、少し気長に待つ準備」はできています。
焦らず、一つずつ仕事を覚えていって、いつか僕を追い越すくらいの「プロ」になってくれたら嬉しいです。
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