申告後にやること
2026/05/15
確定申告が終わったら何もしなくていい、は本当か
3月15日が過ぎると、みんな忘れる
確定申告が終わると、「やっと終わった…」という開放感がすごいですよね。
そこから数日で、税金のことはきれいさっぱり頭から消える。で、また来年の2月くらいに「あ、確定申告…」と思い出して焦る。
これ、ほとんどの方がそうなので安心してください。でも、申告が終わった直後にちょっとだけやっておくと、来年が楽になることがいくつかあります。
納税のスケジュールを把握しておく
確定申告で税額が確定しても、お金の話はそこで終わりではありません。
所得税。 3月15日までに納付。振替納税にしている方は4月中旬ごろに引き落とし。
消費税。 課税事業者の方は3月31日が納付期限。
住民税。 6月ごろに市区町村から納付書が届きます。これ、確定申告の結果をもとに計算されるので、申告が終わっても住民税の支払いは後から来ます。
個人事業税。 事業の内容によっては、8月と11月に納付書が届きます。
つまり、申告後も数ヶ月にわたって支払いが続くんです。「全部払い終わった」と思っていたら、忘れた頃に届く住民税や事業税にびっくりする方はけっこう多いです。
ざっくりでいいので、いつ頃いくらくらいの支払いがあるかを把握しておくと、資金繰りで困ることが減ります。
今年の帳簿を、今のうちに始める
「来年のことは来年考えよう」と思う気持ちはわかります。でも、確定申告のしんどさが記憶に新しいうちに、今年の帳簿づけを始めておくのが一番です。
具体的には、1月から3月分のレシートや領収書を整理して、会計ソフトに入力しておく。たったこれだけです。
申告の直後は「もう数字は見たくない」という気分かもしれませんが、ここで3ヶ月分を片付けておくと、残り9ヶ月の心理的なハードルが全然違います。
逆に、ここでサボると、来年の申告時期にまた1年分を一気にやることになる。あの苦しみをもう一度味わいたいですか?という話です。
申告内容を振り返っておく
確定申告書の控えを見て、「今年はどうだったか」をざっくり振り返っておくのもおすすめです。
- 売上は去年と比べて増えた?減った?
- 経費で大きかったものは何?
- 利益はどれくらい残った?
- 税金はいくらだった?
この4つだけでいいです。
なぜこれが大事かというと、「来年の申告をもう少し楽にするにはどうすればいいか」を考えるきっかけになるからです。
例えば、「経費のレシートが全然整理できてなくて大変だった」なら、今年は月ごとに封筒で管理する。「売上が増えてきたから消費税が心配」なら、早めに税理士に相談しておく。
振り返りに5分もかかりません。でも、この5分が来年の自分を助けてくれます。
届出の見直しも、このタイミングで
申告後は、届出関係を見直すいいタイミングでもあります。
青色申告にしていない方。 来年から青色にしたい場合、3月15日までに届出が必要です。つまり、今年の申告が終わった直後のこの時期にやってしまうのが一番忘れにくい。
売上が1,000万円を超えた方。 2年後から消費税の課税事業者になります。届出が必要ですし、消費税の処理方法(簡易課税か本則課税か)の選択もあるので、早めに税理士に相談しておくのが安心です。
家族に手伝ってもらい始めた方。 専従者給与の届出を出しておくと、家族への給与を経費にできる場合があります。
どれも「今すぐやらないと大変なことになる」というものではありませんが、このタイミングで片付けておくと、来年の申告がスムーズになります。
結論:何もしなくて大丈夫。でも、ちょっとだけやると来年が楽
正直なところ、確定申告が終わった後に「絶対にやらなきゃいけないこと」はあまりありません。納税さえ忘れなければ、基本的には大丈夫です。
ただ、この時期にちょっとだけ手を動かしておくと、来年の自分がすごく助かる。それだけの話です。
もし「何から手をつけたらいいかわからない」「振り返ってみたけど、これで合ってるか不安」という方は、税理士に聞いてみてください。申告が終わった後こそ、落ち着いて相談できるタイミングです。
西岡税理士事務所では、確定申告後のご相談もお受けしています。
「来年はもう少し楽にしたい」という方、お気軽にお問い合わせください。